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【新潟拉麺協同組合  理事長あいさつ】

  令和2年からの新型コロナウイルス蔓延と感染拡大防止のため、イベントの自粛要請・外出自粛要請があり、見通しの立たない禍中でした。当組合としても事業計画の見直しを迫られました。私たち飲食店だけでなく広くサービス業に携わる方々が売り上げの低迷にかつて味わったことのない苦境に立たされていると重く実感していますが、このような時だからこそ組合内外にとらわれず互いに関わる方々の助力となるべく皆で一念発起する必要があると重く受け止めており、そのためのリーダーとして組織を力強く牽引する使命感を持ち一所懸命に発奮する強い覚悟で事業を力強く進めていく所存でおります。

 まずは組合の安全を担保するため、会議につきましては引き続きオンラインを活用していきます。これにより今後も組合の歩みを止めることなく、今後も変わりなく、いや一層活発に協議を進めていきます。

 そしてより大きな組織力を持つため、またチームとしての相互協力の拡大、地域のラーメンブランド向上を図るために趣旨に賛同し参画していただける組合員の拡大を進め、同時に店主・経営者たるに相応しい人間教育の機会を設け、共に学び人間力を高めることで組合の基盤強化と価値を高めます。

 また日々の業務に追われながら助成、給付の情報は更新が早く、調べることも負担となりつつあります。健全な営業に集中していただきながら、後になって本来もらうべき支援を見落とすことのないよう、組合として情報収集をし組合員に情報提供する等、安心して日常業務に集中していただけるよう貢献します。

 そしてコロナ禍により飲食業のルールが全く変わってしまいました。その中で生き残りを模索するにはいち早く最適な策を見出す必要があり、そのためには多くの試行を行う必要があります。そこで各店舗様のテイクアウト、デリバリーをはじめとする様々な取り組みをリアルタイムに共有することで、自分のお店に合った最適解とスピード感のあるブラッシュアップに貢献し、お互いに経営を助力します。

 

 新型コロナウイルスの規制緩和もあり、当組合に加入していない店舗にも声掛けをし、シンポジウムの開催も計画しております。更に、イベント事業主催又は参加出店など、メンバー一丸となって催しを実行に移せるよう準備を整えます。

 組合の情報発信につきましては今まで以上に注力します。ホームページを中心に引き続き情報を拡充し、対外から見た組合活動をより透明性を持たせることでご同業のかたのみならず、広く一般の方からも認知・理解を広げることにより、広報事業効果を各事業と有機的に連動させ会員拡大、事業拡大につなげます。

 結びになりますが、悲観するならば私たち飲食店は、皮切りから過去に類を見ない苦境に立たされました。しかしただ悲観するばかりではありません。事の本質を穿ってみれば本来であれば先10年かけてゆっくりと来る変化が、たまたまたったこの数年で起こってしまっただけの事とも言えます。今回このピンチがあるからこそこの新潟拉麺協同組合の存在意義を強く感じることができています。これから先を力強く見据え今こそ組合員・協賛会員の皆様と生き延びる知恵を出し合い相互扶助の上、これからも持続可能な新たな最適解を模索し、信念をもって実行するならば、輝ける明るい未来に皆でたどり着くことができると信じています。

 この変化は私たちにとっても力強く変化・成長するための絶好の機会であり学びの機会です。同時に皆が真剣に向き合わなければ常に最悪のシナリオと隣り合わせの生き残りのかかった場でもあります。今を乗り切るために前向きな指針を示し、ラーメン業界を活性化する旗振り役としても今回いただいた担いを全うする覚悟でおります。

 

 皆様におかれましても是非これまで以上にラーメン愛を前面に押し出していただき、厚い、いや”熱い”ご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。

新潟拉麺協同組合 理事長 安部恭朗

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